So-net無料ブログ作成

今日は清志郎さんのお誕生日であった

今日は清志郎さんのお誕生日です。
Twitterを見ていたら、どなたかが書いていらっしゃいました。
そんな記念すべき日に「蹉跌」が終わり、SUBTLYのことを書けてうれしいです。

清志郎さんの大ファンと云えば、治雄ちゃんです。
私は清志郎さんというと治雄ちゃんを連想するほどです。

清志郎さん、亡くなって8年になるのですねぇ。
ご命日は5月2日だそうです。
享年58歳。


「この国は恥ずかしい国だ。
政治家が数の論理だけですべてを決めてしまうんだ。
こりゃあ21世紀には戦争が始まるぜ。
みんなが音楽を愛していれば、こんなことにはならなかったのにな。
クソみたいな商業音楽が流行してやがる。
奴らの耳は腐ってるよ。」


清志郎さんの名言数多いけれど、きっと前世紀の発言でしょうが、
日本は同じような状況、さらに悪化しています。
清志郎さんがいてくださったならと思わずにはいられません。

しかし、彼のrock spiritは、ええ、永ですよ!

SUBTLYでは特に治雄ちゃんに受け継がれている。
私も「愛しあってるかい」精神で、歌うぞ。


nice!(0)  コメント(0) 

SUBTLY Is Go!

IMG_1576.jpg


「蹉跌」、第一部という限定つきながら擱筆しました。
読んでくださったみなさまに心から感謝申し上げます。

主人公たち、脇役たちの絵も自分で描いてみて、なんだか親しみが湧きました。
悠奈は本当にあっという間に描いてしまい、これでいいのかなとは思いましたが、
まあこんなもんだろうと。

DSC02318.jpg

永(とこしゑ)も少しキツめな顔立ちをしていますが、劇画風に描いてみました。
「〜風」が統一されていないのもご愛嬌。

DSC02330.jpg


ケンスキーの絵が最も心静かに描けたと思います。
彼のことが以降どんどん好きなっていきました。

DSC02323.jpg

ヘンな話です。

*

唐突に終わったようですが、何が起こり、それでSUBTLYや悠奈、RAJOYは
どうなっていくのか・・・もしよかったら第二部をご期待ください。
「MNEMOの闇」にもまだまだ迫っていませんし(どうでもいいか)。

*

SUBTLYは今、みんながT2aTの研究中です。
まもなくめいめいの結論が出て、すり合わせー
きっといい意味のぶつかり合いがあるはずです。
それも含めて楽しみです。

ご加護あれ!



nice!(0)  コメント(0) 

蹉跌集め -83- [小説]

83

RAJOYは、光と幸嗣が頭を坊主にして関係者に詫びを入れてなんとか赦された。
ただし特に聖古は坊主では二人の魅力が半減した、なぜ相談しなかったと憤った。
それでもその憤りも彼女の心の寛さの中の<戯れ>からのことのようだった。

悠奈のレコーディングも、RAJOYのも、それからは順調に進んだ。


8月朔日にアップしたSUBTLYのT2aTのビデオもなかなかの反響を呼んだ。
もちろん6日と9日、そして15日には千単位でviewersの数が伸びた。

バンドのTwitterやFacebookにも反応が寄せられた。
中に、アメリカの反核団体からのオファーがあって、MNEMOは喜んだ。
ぜひ10月アメリカ・サンフランシスコでコンサートをしてくれ、
渡航費用などは出せないが、必ず数百人のオーディエンスを集めるから、
義援金からある程度経費が出せると思う、と。
また、そのコンサートがうまくいけば、来年はぜひ8.6 Hiroshima Memorial Day
コンサートをやろうではないか、と。

MNEMOは舞い上がったりは決してしなかった。
MNEMOは反核と言っても過激なスローガンの下ではやりたくないと返信した。
あくまで「subtly」に、詩歌としての反核のこころを歌いたいと。
プロパガンダ・ソングを歌う気はないのだ、と。

先方のMs. McGuinnessは、「I know what you mean. That's important」と
賛意を示してくれた。しかしMNEMOはその団体のホームページを見て、
一抹の不安を覚えていた。やはり、刺激的なことばを掲げる人々が多いのだ。
おそらくトランプへの反発が大きく、また日本政府の核兵器禁止条約交渉反対・
不参加への失望がその反発に拍車をかけたのだろう。

MNEMOは九十九里のお不動様に行き、また木野の霊にも相談した。
チロにも祈り、北半球に現れたばかりのオリオンにも語りかけた。
また會津の田舎に帰って、父母、兄、祖父母たちの墓前でも心を打ち明けた。


お盆休みが終わって、MNEMOはSUBTLYのメンバーに招集をかけた。
みなまだ仕事があり、渡米はなかなかむずかしいということだった。
それはそうだとMNEMOももちろん得心した。

原爆を落とした国、世界一多くの核兵器を保有する国でT2aTを歌うことー
それも日本同様に右傾化激しいアメリカで歌うことのリスクは並大抵ではないと
思われた。それはほとんど政治運動であって、音楽活動ではない。

しかし、音楽が政治とオーバーラップしてしまう部分は避けられない。
言ってしまえば、本当の音楽や詩歌はそのものがすでに反戦なのだ。
そのことをリスクと言うならMNEMOは喜んでとる。
しかし、その発表の仕方の匙加減はまさにsubtlyにされるべきだ。
シンガーは、詩人は、政治家ではないのだから。

Ms. McGuinnessにバンドとしての参加は不可能だと伝えた。
すると彼女はMNEMO単独で、ギター1本で歌えないかと打診してきた。

MNEMOは決断した。
行く、と。

もうそう長くはない人生だ。
「セミ」に拠れば、仲間内で一番早く死ぬらしい自分だ。
(ただし、彼の予言は全く当たった験しがない。)
日本人のシンガーで、アメリカの反核集会で反核の歌ー
たとえsubtleなものであってもー
を英語で歌う者など未だかつていないはずだ。

一番最初になりたいなどということではまったくなかった。
そうではなくて、そのnews valueというものがあるとすれば、
それで反核でつながる人々への勇気になるのではないかと考えたのだ。

<日本のミュージシャンに本当に『声』はあるのか>

というMs. McGuinnessの暗黙の問いに答えたくなったのだ、Yes!と。



10月8日の日曜日、John Lennonの誕生日、そしてチロの命日に、
MNEMOはサンフランシスコのLucas Parkにいた。

On August 6, 1945 1945年8月6日に
On August 9, 1945 1945年8月9日に
As planned, hundreds of thousands could not survive 
計画通り何十万もの人が生き残れなかった
Women and children were burned alive 
女たちと子どもたちが生きたまま焼かれた
No!


Guilty though you felt 罪悪感を覚えても
You justified it あなたはそれを正当化した
To put an end to the war 戦争に終止符を打つには
You just couldn’t avoid it 避けられなかったと

I disagree そうではないだろう
Was that true, man? それが真実だったのかい、あんた
What did you foresee? なにを予見していたんだい


熱唱だった。
聴衆は喝采した。
Ms. McGuinnessが登壇して、満面の笑みでMNEMOを讃えようと
彼の左腕を持ち上げたその瞬間ー

銃声が響いた。


<第一部 完>




nice!(0)  コメント(0) 

蹉跌集め -82- [小説]

82

「で、気絶した後、二人はどうなったって?」

芳樹が訊いた。

「二人は決着つかずということで、二荒山(男体山)へ行ったとさ。」

ケンスキーが答えた。

「あーあ。そこで決闘第二ラウンドか。で、今度こそ剣でか。」

「いや。頂上から一斉に転げ落ちて、中禅寺湖に入水した方が負け、途中でひっかった
方が勝ちと決めたそうだ。」

「・・・。」

「なにしろ、いろをし房としら梵字因縁の地だから、そこを選んだんだろう。」

「なるほど。」

「『トーホグマン』のように南斗雲があれば、日光へ一気に行けるのにな。」

「なんだ、その超能力はないのか。」

周平がつまらなそうに言った。



その頃幸嗣と光の決闘はすでに終わっていた。
二人共岩や潅木に引っかかって、10メートルも転げなかったのだ。
バカバカしくなって、二人は何時間も黙ったままで中禅寺湖を見下ろしていた。

幸嗣がリュックから水のボトルを2本出し、1本を光に無言で差し出す。
光はもう半日以上水分を摂っていなかったから、やせ我慢せず受け取って、
グビグビ飲んだ。
凄まじくうまかった。

「幸嗣。」

「あ?」

「悪かった。俺、永の家なんてどこだか知りもしないんだよ。」

「・・・そっか。っていうか、俺も薄々気づいてたよ。電車に乗ってる間。
でも、意地だと思ってな。」

「そっか。気づいてたか。」

光はまた水をグビグビ飲んだ。
幸嗣もグビグビ飲んだ。

「一体俺たちは何をやってんだろな。」

幸嗣がしみじみ言った。

「一人芝居を延々やった挙句、ピエロ同士で決闘だなんてな。」

「ああ。本当だ。」

光があっさり認めた。

「もうRAJOYも終わりだな。ケンスキーたちになんて言ったらいいんだ。」

「聖古さんと野津田さんに心から詫びれば、まだなんとかなるんじゃないか。」

幸嗣はそう言って、早く帰京しようと促す。
山頂の祠に手を合わせ、山の神、修験者、ぼろぼろたちの霊に心から詫びた。
急ぎ下山し、バスに乗り、東武日光駅から17:39発のスカイツリーラインに飛び乗った。

車中、二人は語り合った。
悠奈と永、どちらもすばらしい女性だし、惚れて当然だー
しかし自分たちの彼女らへの接し方があまりにも一方的で、幼過ぎたー
簡単に言ってしまえば自分たちは全く彼女らにふさわしくない、と。

「そんなこと、実は分かっていたのにな。」

幸嗣が言った。

「プライドだよ、俺の場合は。」

光が言った。

「俺は今だって、なんで悠奈が俺に興味をなくしたか分からない。もちろん、誰か違う男が
現れたんだっていうのは分かった。それが木野という霊魂で、そしてこの世の者としての
木野の化身ないしは跡を継ぐ者を悠奈は求め、タイミングよく龜井さんが現れた。
でも彼ではないと早々に悠奈は気づき、そうなればMNEMOさんということになりそう
だって俺は思ったんだ。冗談ではない。その三人の平均年齢60超してるんだぞ。」

「まあ、おこるなよ。」

「すまん。」

「悠奈も永も、きっと<そんな風には>MNEMOさんのこと考えていないと思うぞ。」

「そうか。」

「ああ。音楽のー 詩歌世界のー 先輩として憧れてはいるんだろうけれど。」

「そうだよな。あんな爺さんに惚れるとかはないよな。」

「ないない。そんなことで嫉妬しているのは愚かだ。でも、彼がSUBTLYの
仲間たちとやろうとしていることー ミュージシャンとしての人生のフィナーレに
近づいてやろうとしていることへの嫉妬はあっていいと思うぞ。
いや、嫉妬というより羨望、憧憬だな。」

「ああ。高邁なことの追求とかって言うより、彼らもうそれしかないって
感じだものな。いかに自分たちの確信を音にし、どこまで世界に訴えられるかって。」

「モテたいとかっていうロックやるヤツの基本はもうとっくに通過している?」

「Physicallyにそうだろうよ。もちろんゼロではないにしろ。」

「でもな、『歳はとっても浮気はやまぬ やまぬはずだよ先がない』って文句があるぞ。」

「スルドイな、それ。」

二人は大笑いした。
電車は関東平野に入って行く。


<つづく>




nice!(0)  コメント(0)