So-net無料ブログ作成
検索選択

存在の不思議を思うがゆえの人生をみなが生きる世

非常に眠いです。

さて、来週の今日、ある会合を持ちます。
楽しいものになることを今から、信じておりますが、祈っています。

今日は「蹉跌集め」の物語どおり、母の91回目の誕生日です。
さらに、やはり物語どおり師のお宅にお邪魔してしまいました。
HORIGUCHI Coffeeをいただき、しばし歓談しました。
「ソルト」ちゃんと師と悠奈ならぬ奥様と「4人」で多摩川べりを歩きました。
帰りは悠奈の転居先近くになるだろうところの花屋で母へ供えるチューリップを
買いました。

今しみじみ思います。

もうそろそろ、「自分たちの後の世」のことについて全力を尽くせるチャンスも
少なくなっていることを痛切に実感するべき頃合いです。

前世紀中に死ぬと言っていたKが今も元気でいます。
それでも、むろん今世紀中は確実です。

未来世代にとっては余計なお世話かもしれないことを私はやりたいし、
仲間たちもきっと一致して協力してくれると思います。
そのことを本当に感謝しますし、それこそ生まれ生きてきた甲斐だと思っています。

それは、夢想に過ぎなくても、他者のいのちを奪わぬ世界を目指すことです。
存在の不思議をみなが日々感じて、「それゆえに」と思って生きてゆける世界が
平和に続くことです。



nice!(0)  コメント(0) 

蹉跌集め -44- [小説]

44

「こうなったら、なあ、MNEMOちゃん、悠奈ちゃんをあのバールに連れて行こうよ。」

藤熊が言った。

「ああ、『阿弖流為』にですね。いいですね、悠奈さんがよければ。」

「『阿弖流為』ですか?あの蝦夷の英雄の。」

「いや、店の名前は実は違うんだけど、ほぼ同じでね。」

藤熊が楽しそうに解説する。

「僕もMNEMOっちゃんもSomoちゃんっていうアニメ監督ご推薦で数年前に
高橋克典の『火怨』を読んでさ、阿弖流為の活躍に血がたぎってねぇ。」

「高橋克典じゃなくて、高橋克彦ですね。」

悠奈が指摘した。

「あ、そっかー、言い間違えた。そっちだと只野仁かあ。」

三人は大笑いした。

「藤熊さん、驚きです、また。」

悠奈が言った。

「またあ?」

「ええ。高橋克彦さんは父の大学の同級なんです。」

「なにぃ〜〜〜。」

「岩手の人ですよね。」

MNEMOが言う。

「はい。裕福な開業医の息子だった高橋さんは、高校時代に従兄とヨーロッパを
放浪して、現状打破を試みたそうです。そこでビートルズに最初に会う日本人に
なるって決意し、いかに彼らが好きかを書いて友人に英訳してもらい、
実際にビートルズのファンクラブ事務局の人に読ませて、四人組の元へ連れて
行かれたそうです。ところが全く英語が理解できず、自分も名前しか言えず、
大落ち込みしたんだそうですよ。知る人ぞ知る逸話ですけど、父は大学時代、
直にそう聞いたそうです。」

「え、そうなんですか。」

MNEMOには初耳だった。

「そうなんだ。ますます高橋さんのこと好きになるな。彼も東北人だし、
Somoちゃんもルーツは秋田、団結して東北人魂の炎を立てたい!
『炎立つ』!」

悠奈も藤熊も笑った。

「総入れ歯・・・。」

藤熊が例のギャグを言った。

「『炎(ほむら)』と云えば、悠奈ちゃん、ホムラー・レコードがまずアーチスト
契約したいって言ってるんだ。担当がね、高田から音吏部(おとりぶ)ってぇ女の子に
変わるから、やりやすくなるとおもうよ。いい子だよ。」

「藤熊さん、じゃあ、阿弖流為に行って続きを話しましょう。」

「あ、そうだね。立ち話じゃいかんよね。はやなり、はやなりと。」

「なんすか?」

「橘氏。(橘逸勢・たちばなのはやなり)」

MNEMOも日本史をしっかり履修した悠奈もすぐにそのダジャレに気づいた。

「ぷ、お・もろえ!(橘諸兄・たちばなのもろえ)」

とMNEMOが返し、ダジャレにすっかり抵抗力がついた悠奈も、
笑いながら二人について行った。



「音吏部さんておもしろい名前ですね。」

悠奈が乾杯をしてから、開口一番に言った。

「そうなんだよ。高田が増長して、膨らんで、パンクしたでしょ。」

悠奈が苦笑する。

「音吏部はパンクしない。シュアな子でね。」

「名前がすごく音楽ディレクターっぽいですね。」

「音liveでもいいよね。」

MNEMOが言った。

「いい名前だなあ。下は?」

「それが、またすごいんだ、永って書いて、『とこしえ』ちゃんなの!音吏部って、
北海道の地名らしくって、そっから苗字にしたらしいよ。ほんとは<おとりべ>だって。
アイヌ語には<べ><べつ>って音多いよね。」

「それにしても小説の登場人物みたいな名前ですね!」

MNEMOが指摘する。

「筆者の純然たる恣意による命名ですよ。僕もやってますがね、もちろん。
音吏部だとおそらく『おたる・べっ』で分解できるんですが、<おたる>は例の小樽で、
それだけで小さな川や沢のことなんですよね、確か。<べつ>も川です。
川を重ねていうってのは、ちょっと考えにくいなあ。<Mt. Kitadake>とか、
<Mt. Yarigatake>って言うようなもんでしょう。でもまあ、あってもいいです
けれどね、本当の名前なんて言っても、人がつくったんだし。
『騎士団長殺し』の免色渉みたいに、ですね。」

「典型的な出来過ぎな名前の例としてですね?」

悠奈が一応訊く。

「ハハ。」

笑ってMNEMOは店自慢のハートランドの生を<啜った>。

「すいません、直接の大先輩です、村上氏。」

悠奈が梅酒割りを飲みつつ言う。

「そう。<めんしき>ある?」

「・・・。」

「この人もW大で、団塊の世代でしょう。」

「そうですね。」

「で、これまたビートルズ・ファン。」

MNEMOと悠奈がやりとりする。

「免色みたいに、ちょっと珍しいアイラ島のシングル・モルト、ちょうだい!」

ビートルズよりストーンズを愛する藤熊が話を遮り、阿弖流為のバーテンダー
「りゅうくん」に無体なことを言った。

「すいません。ここは一応焼き鳥BARで、そういうすごいウィスキーはないです。」

りゅうくんは律儀に応えた。

「冗談、冗談。」

「そのアイラ島の珍しいシングル・モルトって、きっとHalちゃんなら知ってますよね。」

MNEMOが言った。

「ああ、Mooさんちの猫。」

「違いますよぉ、私の相棒bassistですよぉ。実際彼は行ったんですからね、その島まで。」

「ああ、Halちゃん、ベーシストのね。はいはい。彼はプロ並みの知識だもんね。」

「でね、藤熊さん、Halちゃんと云えば、総入れ歯、Aちゃんが僕のブログに
コメントしてくれて、SUBTLYに協力してくれるっていうんですよ。」

「<えい>ちゃんが?そりゃ、すばらしいじゃないか、え、MNEMOちゃん!」

「ウス。」

「杵。ぜひに、ぜひに、やってくれよ。SUBTLY、上モノが必須だったんだし。」

「ええ。もうずっと僕はAちゃんの手を借りたいと思ってましたから。」

「いいねッ!そしてな、それを足がかりにー」

藤熊の話が続く。
悠奈は楽しく聴いていた。


<つづく>




nice!(0)  コメント(0) 

蹉跌集め -43- [小説]

43

藤熊とMNEMOがその方向に笑って視線を遣ると、品のいい老人ならぬ、
趣味のいい身形の若い女性がやって来るではないか!

「あ!悠奈ちゃん!」

藤熊が叫ぶ。

「え〜〜〜〜ッ!彼女がですか?!」

MNEMOが心底からの驚きの声を唱和させる。

「また出来過ぎの話の筋だあ!」

藤熊が半ば呆れて言う。

「僕は暗い中でしか会ってないから・・・。そうなんですか、彼女が悠奈さん。」

「キャ〜〜〜〜〜ッ!」

今度は悠奈が金切り声を上げて驚愕する。

「藤熊さん、そしてMNEMOさんですね!」

「悠奈ちゃん、なんとまあ、なんとまあ、どういう偶然!?」

藤熊が声を掛ける。

「あ!分かった、早速物件見に来たあ?」

「はい、そうなんです!藤熊さんがおっしゃった熊野山玉泉寺を見て、そこから
フラフラ歩き出して、土手の方だなあって思いながら小径に入って、
芳しい梅の香りと沈丁花の香りを辿って行ったら、『木野』っていう表札があってー
あたし、泣いちゃいました。」

藤熊もMNEMOも絶句する。

「木野先生のお家から土手へと思って階段を上ったら、藤熊さんとMNEMOさんが!」

悠奈が嗚咽し出す。

「悠奈ちゃん、泣かないでいいよ。」

藤熊がやさしく言う。

「そんな俺たちおじさん、いや、おじいさん二人の前で若い女性が泣いてる図は、
ちょっとヤバいからさ。」

悠奈は<天気雨のほほえみ>をパッと咲かせた。

「ごめんなさい、あんまり感激してしまったものですから。」

悠奈はポシェットからハンカチを出して、涙を拭った。

「MNEMOさん、明るいところでは初めましてですね。」

「あ、はい、そうですね!」

MNEMOは少し緊張した声で応えた。

「あの、物件探しって藤熊さんがおっしゃいましたがー」

「そうなんです。」

悠奈が美しい笑顔で言った。

「私にとってこの3月は、信じられないほどめまぐるしかったけれど、私の人生で
決定的な日々でした。その月の末に、こうしてさらに決定的な出会いが待っていました。
三月弥生って、私大好きなんです。『弥』の字は<いよいよ>って意味ですよね。
いよいよ生命の息吹が本格的になる月でしょう。私にとって、そのとおりでした。」

「そうだね。三月は実は僕の母が生まれた月でね。」

MNEMOが応えた。

「『弥』は<いよいよ>だし、また<あまねく>でもあるでしょう?
世が遍く生にあふれてくる月でもある。」

「『all-pervading』ですね。」

悠奈の応答にMNEMOは「さむぼろ」が出た。「さむぼろ」とは會津弁で「鳥肌」の
ことだ。MNEMOは思わず心中で「さむぼろ出る〜ッ!」と叫んでいたのだ。

「お母様は何日にお生まれになったのですか?」

悠奈が問うた。

「じ、12日です。」

今度は悠奈こそ両腕の毛穴がキュッと閉じるのを感じた。

「12日って。ほんとですか?」

「ええ。母フミは1926年、大正15年、そして12月25日から昭和元年である年の
三月十二日に生まれたんです。生きていれば、91歳でした。」

「お悔やみ申し上げます。」

「ありがとう。母は3年前に亡くなりました。」

「・・・私、今月の12日に歌が降りてきて、それで藤熊さんにシンガーとして
認めていただいたんです。」

「そうなんだよ。」

藤熊が感慨深げに言った。

「新宿南口の路上ライブで録ったのを聴かせてもらって。」

「ああ。藤熊さんがここでJAPPSのメンバーたちと遭遇されて後の。」

「うん。ケンスキー君が『トーホグマン』って言ったのを僕が偶々耳にしてね。」

MNEMOはその母の誕生日に降りてきたという悠奈の歌を無性に聴きたくなった。

「悠奈さん、藤熊さんからあなたの歌、聴かせていただいていいですか?」

「もちろんです!」

悠奈はまた泣きそうになっていた。

「MNEMOさん、MNEMOさんのPsychic Numbも、今月の12日の歌ですよね。」

「そうです。」

三人は重ね重ねながら互いの縁の深さを思い知り、さらなる衝撃を受けて、
しばらく沈黙した。


<つづく>





nice!(0)  コメント(0) 

蹉跌集め -42- [小説]

42

Psychic Numb

Just next to me sits a monster
I get so afraid I can't move an inch,
say a word or breathe like I always do

The monster does nothing for hours
He's just there beside meー no need for me to cringe
So I think it's time I did what I want to

I fall in love
I dream a dream
I play a lot
I'm about to carry out a scheme

It's then that heー
the monsterー
bares his fangs

CHORUS
Psychic Numb
So they say
Psychic Numb
Oh, what a day!

Was I to blame
for forgetting about him?
If I really was
He may tear you apart limb from limb
Next time


心理的麻痺

私のすぐ隣に怪物が座る
私は恐怖で一寸も動けない
一言も言えない、いつものようには息ができない

何時間も彼は何もしない
ただ私のそばにいるだけー 恐れて身を引いていることもない
だから私はもう自分がしたいことをする頃合いだと思う

私は恋をする
夢を見る
たくさん遊ぶ
計画を実行しようとする

そのとき彼がー
あの怪物が
牙を剥く

コーラス
心理的麻痺
人はそう言う
心理的麻痺
なんという日なの!

彼のことを忘れていたことが罪だったの?
本当にそういうことだったなら
彼はあなたをズタズタにするかも
次は



悠奈はMNEMOのブログを読んでいた。
スクロールして過去記事を見ていると、3月12日付けのブログ記事で上の歌詞に
出くわした。

「この歌もHNFプロジェクトでやります!」とある。それは何のことか。
悠奈は早速ブログ内検索をする。

「広島・長崎・福島プロジェクトか。」

MNEMOと彼のSUBTLYの仲間たちが8月に向けて、YouTube上で反核・反原発を、
唯一の核兵器被爆国であり、またチェルノブイリに並ぶ原発過酷事故も経験した国の
rockersとして、世界に問うのだそうだ。
悠奈は応援したい気持ちに駆られた。

彼女は「juno12strings」名でその記事にコメントする。

「応援します。何かできることがあったら教えてください。
私は宿河原でお会いしたあのfemale singerです。」

数時間後、MNEMOがそのコメントを確認する。

「ああ、確か悠奈ちゃんだな。藤熊さんが今彼女のデビューに向けて話を進めて
いらっしゃる。」

MNEMOは返信する。

「juno12stringsさん、コメントありがとうございます!
12 strings、いいなあ。正に12弦ギターのstrumが欲しい曲があるんですよ、実は。
12弦ギター、買いたいんだけど、高くてね。^^;)
いかがですか、まずはそのplayerとしてご協力いただくというのは。」

数時間後、悠奈がそれを見て返信する。

「ぜひやらせてください!Fさんにご相談の上、ご連絡いたします。」



十三と光、幸嗣、そして芳樹もケンスキーも周平も、その日のうちに二人の
やりとりを見る。みな色々な想いの嘆息を吐いてー。

さらに同じように嘆息をついてPsychic Numbの詞を眺めている男がいた。
Aだ。
AはMNEMOやSUBTLYのバンドメートHalとしばらく会っていなかった。
久しぶりにMNEMOのブログを読んでいて、その詞に出くわしたのだ。

「MNEMOっちゃんはもうこの詞にメロディーをつけちゃってるかな。」

Aはその詞に脚韻がまさに徹頭<徹尾>踏まれているのを見て、
明らかにメロがついていると思った。
それでも、「HNFプロジェクト」に自分も関わりたいという思いは強く、
メールもいいとは思ったが、この記事へのコメントとして協力表明をしようと思うのだ。

「MNEMOちゃん、どうもです。久しぶりだね。プロジェクトの趣旨、
そしてこのPsychic Numbという歌(詩歌としての)に強く共感しました。
僕にできることがあればどうか協力させてください。12弦ギターはないけれど。笑」

Aはそう書いた。


しばらくしてMNEMOがそのコメントを確認し、在宅か否かに構わず藤熊に会いに
出て行くー 會津の蕎麦がどっさり入った袋をぶら下げて。
猪駒通りと呼ばれる<狛江市の>幹線道路を使わず、いつものように多摩川の土手道を
使ってー。

途中藤熊に電話する。
藤熊は少し疲れていて家で寝ていたと言う。

「もしよろしければお会いできますか、ちょっとだけ。」

「おー、いいよ。でもちょっと飲みたい気分ではないんだ。」

「ええ、ええ。全然構いません。いい感じの春の夕暮れになりそうですから、
土手散歩しながらで。長くお話することはないですし。ソルトちゃんのお散歩がてらで。」

「あー、そうだね。じゃあ、連れてくか。」

「ではいつものように土手道を川上へ向かってください。僕はもうそっちへ向かってます。」

「はいよー。」

MNEMOは木野の家の近くを経て、自動車教習所の脇に差し掛かるー
ずっと「マイ・ブーム」である芥川也寸志の「交響三章」の第2、3章を聴きながら。
S社から切り替えた格安スマートフォンは、3GBが基本で、余裕を持って聴ける。
その余裕が全体的な心の余裕を象徴しているように思えて愉快だった。

まもなく細身の男性が、ちっちゃな犬をつないで歩いてくるのが遠くに見えた。
MNEMOはすぐにお辞儀をした。藤熊は手を挙げる。

「すいません、お呼び出ししちゃって。」

「いいえ、いいえ。元気だった?」

「おかげさまで、順調に老化しています。」

藤熊が笑う。

「先日田舎の叔母がー と言っても叔父の連れ合いで血縁はないんですがー
その叔母が亡くなりまして。」

「ああ、ブログで読んだよ。御愁傷様。」

「ありがとうございます。ちょうど3.11だったんですよ、告別式が。」

「そうだよね。震災と原発事故の6周年の日にまさに福島の會津にいたわけだ。」

「はい。いろいろと考えました、改めて。」

「うん。読んだよ、翌日に英詞を載せてたね。もう曲もついてんの?」

「それなんですよ、藤熊さん。
なんだかあの宿河原で偶々出会ったあの若者たちが俄然僕のブログ読み出している
ようで、先日はケンスキー君からコメントもらって、アドレス交換もしたんです。
彼に拠れば、なんかいろいろあって、そのいろいろに僕が相当絡んでいるんだそうです。
よくは知りませんが。なんだかそのJAPPSのメンバー以外にも誰かが絡んできて、
その男性が僕を狂言回しだって言ったそうで。」

「狂言回し?あらら。」

「僕はむしろ悠奈ちゃんだと思うんですけれどね。」

「ハハ!そうだね、彼女こそ中心って思うよ、うん。」

「で、なにしろその悠奈ちゃんが、SUBTLYの録音に協力したいって。」

「そうなんだ!今ね、彼女との契約を進めてるとこなんだけど、まあ、今はまだ
フリーなんで、いいんじゃないか。」

「そうですか。しかしまあ、僕があの対岸の宿河原で偶然JAPPSの連中に会ってから
なんだかいろいろあったみたいですね。」

「うん。MNEMOちゃんの台詞にも多いけど、
『なんだか』、つまりsomehowが多いよな。
それでね、木野先生も絡んでいらっしゃるんだよ。」

「木野先生が・・・。少しはケンスキー君から聞いてはいますがー」

藤熊がこれまでの顛末を話す。

「へー、そうだったんですか。それは凄まじいなあ。」

MNEMOが鳥肌が立つのを感じつつ反応した。

「ケンスキー君が彼なり教えてはくれてましたが、そこまでのことが起こって
いたんですね。じゃあ、Grand Designerはむしろ木野先生ですよ。」

「そうかもな。」

藤熊が言うと、ソルトが木野の家の方に向かってキャンキャンと吠えた。

「お、おいでかも。」

藤熊が言って、MNEMOと一緒に笑った。


<つづく>




nice!(0)  コメント(0)